マイクロフィックス

タップ穴検査、熱処理品質検査、渦流探傷等様々な非破壊検査に多くの実績

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2020.06.17

コラム

Vol.1_なぜ渦流によるタップ未加工検出器が選ばれるのか

~ねじ穴未加工検査~

なぜ渦流によるタップ未加工検出器が選ばれるのか。

 

こんにちは。コラム担当の岡山です。

マイクロフィックスが渦流によるタップ未加工検出器の発売を始めて今年で10年になります。
発売を開始した当初のネジ山有り無し検査といえば、画像センサーや光電管センサーといった検査方法が主流。
渦流でネジ山の加工漏れを検知するというのは全く新しい検査方法でした。
しかし、徐々に渦電流でネジ山の有り無しが分かる、ということが認知されるようになり、現在では、国内外を含め多くのお客様にご利用頂いております。

そこで、今日は主流の検査方法のなかで、なぜ渦流による検査方法が選ばれるのか。
広く知られている画像センサー、光電管センサーと比較して考えてみたいと思います。

渦電流センサーが選ばれる一番の理由は

水、油 等の耐環境に優れており、検知精度が高い

という事ではないでしょうか。

画像センサーや光電管センサーは水や油が付着していると、誤検知を起こす可能性があります。
それに対し、渦電流センサーは水、油に強く、その影響を受けることはありません。

誤検知が多発すれば検査の信用度が薄れ、不良流出のリスクが高まります。
また、誤検知の度にラインを止めていれば歩留まりが悪くなることもあります。

渦電流センサーはタップ穴内部に渦電流を発生させて検査を行います。
水、油に渦電流が影響を受けることは無いため、厳しい製造現場の環境下でも安定した検知が行えるのです。
検証実験の一例ですが、タップ穴内部にあふれるほど切削液が入った状態で検査しても、検査結果が左右されることはありませんでした。

タップ加工工程において、洗浄水、切削油は必要不可欠です。
タップ加工の現場において、水、油の無い使用環境というのは難しいでしょう。
水、油に強い渦電流式タップ未加工検出器はそういった使用環境において非常に適していると言えるのではないでしょうか。
弊社のタップ未加工検出器が多くのお客様から指示して頂ける理由は、そういったところにあると考えております。

 

渦流式タップ未加工検出器一式を無償で貸出しております。
御社の使用環境に適しているかどうか、要望通りの検査ができるかどうか、是非実機でお試しください。
詳しくは こちら からお問い合わせください。